ビジネスゲームとアクティブラーニング

ビジネスゲームとは?

ビジネスゲームとは、ビジネスの戦略や経営に関する知識を学ぶためのシミュレーションゲームのことを指します。より広い意味で、ビジネスの戦略や経営戦略だけでなく事業戦略、事業戦術面（チームワーク、財務、プロジェクトマネジメント）でのスキルを身につけるための事業戦略に特化したゲームを指すこともあります。更には、近年は、コミュニケーションや組織力向上を意識したビジネスゲーム研修も多く展開されています。

よくあるビジネスゲームにおいては、プレイヤーは架空の企業を経営し、競合他社と競い合って利益を最大化することを目指します。この場合、チームで１企業を運営する場合もありますし、一人で１つの企業を運営することもあります。いずれの場合でも、より現実を意識したシミュレーションモデルによりゲーム上の企業を経営しますが、より経営に関するシミュレーションゲームであることを強調するために、BSG（Business Simulation Games)といって他のビジネスゲームと差別化することもあります。 これらBSG,ビジネスゲームの多くはオンライン、オフライン上でプレイすることができます。ゲーム内での意思決定に基づいて結果が算出され、プレイヤーはその結果に応じて課金や収益を得ることができ、リアルタイムでのシミュレーションやスクリーンショットなどの分析ツールを使用することで、より実践的なビジネス上の意思決定に必要な情報やフィードバックを得られることができます。

ビジネスゲームのメリット

ビジネスゲームのメリットは、以下の３つと言えるでしょう。特にシミレーション型のゲームは、自分の判断や行動を記録として残し、後から数字的に振り返ることができるのが大きなメリットです。当然、②など練習するためのシチュエーションをなん度も繰り返しできるといったことや、③の学び自体が楽しくできるということも当然のメリットです。

①自分の選択・行動の良し悪しを数字（定量化）して理解できる　
②理論だけでなく実践するための練習がリスクが少なく実行できる　
③理論など学びを楽しく集中して学べる（アクティブラーニング）

楽しく学べる　Not Equal アクティブラーニング

楽しく学べることが必ずしもアクティブラーニングという言葉にはなりませんが、ビジネスゲームを通じた学びはアクティブラーニングの学びを具現化した１つのといえます。木村氏の記事(JUICE Journal 2014年度 No.1 ）によれば、アクティブラーニングの分類は下記の４象限で理解すると全体像が理解しやすいと記載されています。ビジネスゲームによる学習をアクティブラーニングとして捉え、左上の事象に当たる部分がシミュレーションを活用したビジネスゲームの学びに相当するものと理解していただければわかりやすいと思います。

アクティブラーニングのメリット

アクティブラーニングの起源は、おいておきアクティブラーニングのメリットは、ゲームの中の行動を通じた学びになるため、学びが深くなることです。以下は、アメリカのエドガーテールによって提唱されたラーニングピラミッドですが、ゲームを通じた学びは、数の自ら体現する部分に相当するため非常に深く学びができます。先述のビジネスゲームのメリットで述べた②理論だけでなく実践するための練習ができるので、体験する学びとして75％までカバーすることができます。